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デジタル一眼レフにHOLGAレンズを(1)
Date : 2011/05/12 Thu

さて、今日のアビィ日誌/新製品情報は、
毎度お馴染みのトイカメラカンパニー!
株式会社エーパワーから販売されている
デジタル一眼レフ用HOLGAレンズのご紹介です。

といっても、少し前からけっこう話題の品物ですので
すでに入手されて使っている方も多いと思います。

ここはひとつ、ホルガ一筋12年のワタクシ吹雪大樹が、
長年の経験を元にこの製品を考察し、
徐々にその魅力を引き出していきたいと思います。

さて、まずはレビュー1回目という事で
ノーマルな使い方からやってみましょう。

この製品は現在4種類ありまして、
まず、ニコンマウント用とキャノンマウント用のレンズがあり、
そしてそれぞれに、ホルガレンズをそのまま使ったノーマル版と
トンネル効果を再現するBCエフェクター付属版があります。

・ニコンマウント用ノーマルレンズ HL-N
・ニコンマウント用BC効果付きレンズ HL-N(BC)
・キャノンマウント用ノーマルレンズ HL-C
・キャノンウント用BC効果付きレンズ HL-C(BC)

このようなラインナップです。

なお、BCエフェクターだけ別売りもされていますので
ノーマルレンズに各自で接着剤で貼付けて使用する事も出来ます。
レンズになにかするってホルガの面白さの1つですね(笑)

で、ふだんホルガばっかり使ってる僕ですが、
もちろんデジタル一眼レフも使ってますよ!
ペンタックスのんですけど。。。。

あれ?使えない!!(笑)

ということで、デジイチでの作例はすでにたくさん
ネット上で出回っているということもあり、
敢えてフィルム一眼レフにこの製品を使ってみました!(笑)


じゃじゃーん!

20110507-1.jpg

ニコンFM−2にくっ付けてみました。どうです、この違和感の無さ!(笑)
絞りF8固定のシャッタースピード優先カメラ?に生まれ変わります(汗)
いや、F8以外に絞りが変えられない絞り優先なのか?
でもシャッタースピードは自分で動かすから(以下無限ループ)

この手の機械式のマニュアル一眼レフだと、
撮影時の設定をする必要がぜんぜんないというか、
直感的に操作できるのでイライラしませんね。

また、APS−Cサイズのデジタル一眼レフをお使いの方が多いと思うので、
このようにすれば35ミリフルサイズ(当たり前か、笑)での試写の
参考になる感じではないか?という具合のチャレンジです。

ちなみにファインダーを見た感じはこんなのです。
レンズそのものが絞りF8固定ですから、
絞り込みプレビューしているような状態で見える具合ですね。

ノーマルタイプ
20110507-2a.jpg

BCエフェクト付きタイプ
20110507-2b.jpg

ノーマルタイプは晴天屋外なら思ったより暗くない感じですが
BCタイプはエフェクターで光量が減らされるので
実質的にF11ぐらいでプレビューしてる感じです。相当暗い。

ちなみにFM−2は絞り環読み取り窓があって、
そこからフォーカスの指針のイラストが読み取れます。
でも、レンズが真上にマウントされないので
実際とちょっとズレちゃうのが惜しい。

それにしてもフィルム一眼レフのファインダーは
広くて明るくて気持ちいいですね。これが当たり前だったのになー!

では作例をご覧下さい。ほかのレビューでは実現できない、
ホルガ写真感覚満載の作例です(笑)

フツーに現像してフツーにスキャンしてます。
効果を誇張するようなトーン調整は特に行っていません。

上がノーマル、下がBCタイプです。

20110507-3.jpg

20110507-4.jpg

20110507-5.jpg

20110507-8.jpg

20110507-9.jpg

20110507-10.jpg

20110507-11.jpg

やはり、ホルガレンズの真ん中のほうを使っているので
写りは案外いいカンジですが、でも少々ヤワいですね。

BCタイプの雰囲気はなかなかリアルです。
撮影条件によって、BC効果の現れ方も強い弱いがあるので、
そのへんのトイカメラアプリよりはアナログ感ありですね(笑)

青空とか白い壁とか、広範囲に明るい物が広がっていると、
BCエフェクターの模様が写真に写り込む場合があるので
そこだけ注意すればよいかなーと思います。

あと、ホルガのレンズでどれぐらいピントが変わるのか?
というのも興味のある所です。

ある程度被写界深度が深いレンズであることと、
ブローニー版のホルガはフィルムの平面性に問題があるので、
ピント合わせというのはあまり重要視されませんが、
写し撮る部分がチャントしてるカメラならどうなるか!?

1.5メートルぐらい先にある花にピントを合わせてみました。
20110507-6.jpg
(この画像をクリックすると原寸大画像が表示されます)

小さい画像では判りにくいですが、背景の部分がキレイにボケてますね!

というわけで1回目のレビューはこのあたりにしておきます(笑)

今後、試してみたい事としては

・レンズを明るくする

この点をなんとかしてみたいと思います。

まあ、古くからのホルガユーザーでしたら
ああ、アレね〜と、すぐに思い出してもらえると思いますが、
レンズを明るくするアレをやってみます。

そうすれば、被写界深度がもう少し浅くなって、
ピント合わせがより顕著に変化したりとか、
ファインダーが見やすくなったりとか、
そういう効果があると思います。

*まあ、ファインダーが暗いというのは、
 ライブビュー機能のあるカメラを使えば
 そんなに問題にならないかもしれませんが

それと、レビューを書いておきながら、ですが、
この製品はアビィでは扱っておりませんので(笑)
株式会社エーパワーさんのホームページにてご購入ください!

ではでは、2回目のレビューもお楽しみに〜!
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