○絞りの追加

HOLGAには「曇り」と「晴れ」の絞りが付いています。曇りのほうがF8、晴れのほうはF11と言われていますが、実は絞りの穴がレンズより大きいので何の調節にもなりません!撮影時の露出が重要なリバーサルフィルムを使って作品づくりをしたい場合には特に必要な改造です。

1・「シャッターユニット分解」の項を参考に絞りの部品を取り外してください。絞りレバーの突起部分に溝があり、そこに絞りパーツの突起が挿し込まれる状態になっています。
改造して元に戻す時、意外と付けにくい部分ですので、どのように取り付けられているかよく見てから外しましょう。

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この絞りのパーツがレンズに被さっていない状態(素通し)が曇り用のF8。そして絞りレバーを晴天側にスライドさせるとこのパーツがレンズに被さってF11になります。
しかしこの絞りの穴(長方形!)がどういうわけかレンズより大きい(!)ので光の調節が出来ない状態になっているのです。

2・薄手の黒い塩ビ板や黒く塗りつぶした薄いアルミ板で絞りの穴を塞ぎます。接着は両面テープでじゅうぶんですがボンドを使う方が確実です。
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3・もともとの穴の位置を参考にキリやドリルで穴を開け直します。直径2.5mmの穴でF11相当になります。技術的なことを言うとこの穴は真円でなければなりませんが、どうせHOLGAですからなんでもいいですね。
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