街はいつもどこかで開発が行なわれている。完成後の巨大なビルや橋は人々から昼夜を問わず親しまれるためにも意匠設計が施されているが、それらを建設するためのクレーン達は必要最小限の鋼材で構成されて無駄がなく、まるで鍛え抜かれたアスリートのようである。
ビルや橋は何十年先までも主役であるが、クレーンたちはその主役が現れる頃には誰に惜しまれることもなく静かに姿を消してゆく。
言わば“期間限定の主役”であり、存在したことすら忘れられてしまう彼らにも、私は目を向けて撮り続けていきたい。


●展示写真について
デジタルカメラで撮影した『クレーンのある街』１７枚をカラーインクジェットプリントで展示します。


●作者プロフィール
Hide.Yamamoto ／ 山本秀己（やまもと ひでみ）
1958年 岐阜県生まれ　大阪府在住。
高校生の頃から写真を始めて、主に自然や街中の風景を撮影し、近年はデジタルカメラで撮った作品を大阪や神戸のギャラリー企画展、グループ展などに出展。
今回が初の個展となります。
作者ブログ　https://rider-hide.hatenablog.com/



●会場風景

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