車音景仁写真展
この町を はなれて

2015年12月16日(水)〜12月20日(日)
12:00〜19:30 / 入場無料 / 月火休廊


●個展開催にあたって

高度経済成長末期、田園地帯に造られた小さな住宅地。通りごとに同じ形の家が並び小さな公園が点在する・・・日本のどこにでもあるような町の1つに私は生まれ育ちました。

この町を離れてもう20年経ったのですが、40代も最後となったいま初めて、このふるさとを撮りたくなって、まるでポートレイトのように、私の心に残った町の表情を集めてみました。

たぶん、この先もここに戻って暮らすことはできないでしょう。だから自らの感覚が衰える前に、この町の表情を残しておきたいのかもしれません。

大きな川の近くには芋畑が広がり、少し歩けば一面の田圃。稲の匂いに安堵し, 地下水の鉄分が付着して茶色くなった水路に夏を思い出す・・・この町への想いをご覧頂けましたら幸いです。
(作者より)


●展示写真について
今回の個展では、ふるさとの風景を過去の絵としてとらえるのではなく、いま感じている空気感を織り込み、立体的に表現したいという想いから、6×6サイズのカラーネガフィルムをアナログ銀塩プリントした作品を展示します。16枚展示予定です。


●作者プロフィール
車音景仁(くるまねけいじん)/ 1967年生まれ
2009年 写真を始める
2010年から大阪を中心に企画展や公募展に出展
2013年 Acru1グランプリにて1位入賞(Acruギャラリー)
2014年 Acru1グランプリ副賞写真展「僕がいた夜」(Acruギャラリー)

●会場風景