京都版画写真絵図vol.1
「四季おりおり」
デジタル針穴写真展 篠原幹尚
2014年11月5日(水)〜11月9日(日) / 12:00〜19:30

●開催にあたって

このたびギャラリーアビイでは篠原幹尚デジタル針穴写真展「四季おりおり」を開催します。
京都の四季折々の風景、朧げな影と眩しい光、削ぎ落とされた輪郭、掛け軸や屏風をイメージさせる16:9の縦長ワイド画面で撮影されたその写真は、版画とも水彩画ともつかぬ独特の映像となって、日本の伝統的な京都の雰囲気を美しく軽やかに描きます。
「最新の技術=デジタルカメラ」と「アナログ写真の元祖=ピンホールカメラ」の融合による写真表現の美しさを是非お楽しみください。



●デジタルピンホールカメラとその撮影について

レンズ交換式ミラーレス一眼カメラのレンズの代わりに、ボディキャップを細工した自作のピンホール板(焦点距離17mm、ピンホール口径0.15mm)を取り付けて撮影します。ISO感度は1600、通常は手持ち撮影でシャッタースピードは1/15〜1/25程度で撮影可能です。カメラの液晶画面で、正確な構図も大まかな出来上がりの確認もできます。また今回の作品は、カメラ内部の画像処理機能(アートフィルター)を用いて画像変換をしております。パソコンの後処理では想像もつかないような変化をその場でキャッチしながらの撮影が出来ます。


●作者プロフィール

篠原幹尚(しのはらもとひさ)
1941年生まれ 京都在住 日本針穴写真協会会員

10歳の頃からパーレットカメラを手にカメラを楽しむ。定年退職後、写真講座や写真教室に参加して本格的に写真を始める。その中でピンホールカメラに興味を持ち、10年前から手作りピンホールカメラを製作。自作の6×9や6×12のフイルムカメラで撮影する一方で、ミラーレス一眼オリンパスPEN E-P1の発売(2009年)と同時にデジタルピンホール写真に本格的に取り組む。現在の画像処理(リニュークレール)による版画調針穴写真は、2012年4月から取り組み、これまでにも個展として発表している。

『 HARIANA DE HANGA OM-Dアートの世界 』
PART1 京都 ギャラリー繭  2012年 9月
PART2 オリンパスプラザ大阪 2012年10月
PART3 大阪 プチアビイ   2012年10月
PART4 京都 ギャラリー繭  2013年 9月
PART5 オリンパスプラザ大阪 2013年12月

その他、グループ展やギャラリー企画の公募展など積極的に参加。今回で通算15回目の個展。


(会場風景)