●開催にあたって
このたびギャラリーアビイでは篠原幹尚デジタル針穴写真展「四季おりおり」を開催します。
京都の四季折々の風景、朧げな影と眩しい光、削ぎ落とされた輪郭、掛け軸や屏風をイメージさせる16:9の縦長ワイド画面で撮影されたその写真は、版画とも水彩画ともつかぬ独特の映像となって、日本の伝統的な京都の雰囲気を美しく軽やかに描きます。
「最新の技術=デジタルカメラ」と「アナログ写真の元祖=ピンホールカメラ」の融合による写真表現の美しさを是非お楽しみください。
●デジタルピンホールカメラとその撮影について
レンズ交換式ミラーレス一眼カメラのレンズの代わりに、ボディキャップを細工した自作のピンホール板(焦点距離17mm、ピンホール口径0.15mm)を取り付けて撮影します。ISO感度は1600、通常は手持ち撮影でシャッタースピードは1/15〜1/25程度で撮影可能です。カメラの液晶画面で、正確な構図も大まかな出来上がりの確認もできます。また今回の作品は、カメラ内部の画像処理機能(アートフィルター)を用いて画像変換をしております。パソコンの後処理では想像もつかないような変化をその場でキャッチしながらの撮影が出来ます。
|