辛いと思っていた。
時が経つにつれて
辛いだけではないと気がついた。
そして、思った。
きっと今は大切な大切な宝物になる
私たちは 思いがけず、幸せを見つけた。





中島久美子 写真展

 思いがけず、幸せを見つけた。

2014年9月3日(水)〜9月7日(日) / 12:00〜19:30

同じ歳の友達が卵巣ガンになった。摘出手術と3週間の入院生活。その後は通院しながら抗がん剤治療を続けた。

不安や痛みとの闘いだったと思うが彼女は明言していた。「超ポジティブなガン患者になってやる」と。

そして抗がん剤の副作用で髪の毛が抜けてしまっても「ハゲも可愛いかも。記念に撮っとかな」と茶目っ気たっぷりで言っていた。

きっと辛いだけでは終わらせない。 彼女が病気に屈することなく前向きに生きようとする姿勢に魅かれて私は撮影を始めた。彼女の抗がん剤治療が終わった2013年春のことだった。


●展示作品について

2013年2月〜2013年11月にかけて、がんと闘う作者の友人の姿を撮影した写真15枚を展示いたします。(デジタル撮影・インクジェットプリント)


●作者について

中島久美子(鳥取県出身/大阪市在住/1978年生)

2005年、ギャラリー・アビィを訪れたことがきっかけで写真を始める。

2012年、写真表現大学総合科入学

2014年、写真表現大学研究ゼミ2修了

「日常と記念日は表裏一体」との思いで作品を制作している。

2010年より瀬戸内国際芸術祭のボランティアスタッフとして活動。定期的に「大島」に通い撮影を続けている。今回が初個展。


(会場風景)