宮田和子写真展
「HELIANTHUS」
(ヘリアンサス)

2013.12.18 -12.22 / PM12:00 - PM7:30

Helianthus annuus L.=ひまわりの学名。
属名Helianthusはギリシア語で「太陽の花」を意味するとのこと。

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2年前、モノクロ暗室プリントのワークショップに参加してみようと、初めて手にしたモノクロフィルム。

最後の数コマを埋めようとなにげなく撮った、部屋の片隅のひまわり。

初めて自分で手焼きした印画紙の上で、そのひまわりは、これまで見てきた姿とはまったく違う「かたち」を持っていました。

ある種の昆虫は、花をモノトーンで見ているそうです。

花に集う昆虫の色彩世界こそが、花の本来「あるべき世界」ならば、白と黒の2色で花を撮ることは、ひとつの仮説となるのかもしれない。

冬の片隅に咲き、そして枯れゆく太陽たち。どうぞご高覧下さい。

(作者より)



●展示作品について

35mm一眼レフ(Nikon NewFM2/T)とモノクロフィルム(ILFORD PANF PLUS 50)で撮影したひまわりの写真を展示します。この花の最大の特徴ともいえる「色」を排除し、モノトーンで表現。
「かたち」を強調する絵画的な手焼きプリントと相まって、普段見慣れている<夏のひまわり>とは異なる、どこか非現実的なイメージが描かれます。シルバーゼラチンプリント、十数枚予定


●作者について

宮田和子(みやたかずこ)滋賀県出身、大阪府在住

2011年、銀塩モノクロ写真を撮り始める。同年末から主に大阪・南船場近辺でギャラリー企画展やグループ展に参加。

2012年12月 第6回ギャラリーアビィ・オールスターズ戦2位

2013年2月 KYOTO PHOTO AWARD一般部門レビュアー賞(同時代ギャラリー賞)

今回が初めての個展です。


(会場風景)