佐藤 柊 写真展
巡る流体
2013.4.2 -4.7 / PM12:00 - PM7:00

沢山の粒子で形づくられた僕ら

星が死んで
その地表に立つ私たちが死んで
その表皮に生きる微生物たちが死んで
その微生物たちを成す細胞たちが死んでも

何一つ失われない

ひとつひとつが粒子でしかないなら、
記憶は何処へ還るのだろう

宙へ散り散りになって

風に混ざり 雨に溶け
星を燃やす炎となって

いつか巡るだろうか



●展示について

2005年から7年間にかけて、デジタル一眼レフカメラとコンパクトデジタルカメラで撮影した作品の中からセレクトした16枚をデジタルラムダプリントで展示します。
記憶や時間が遠ざかっていくとき、わたしは細かな粒子が静かに浮かび上がっていく様を想像します。
そしてその多くは、すでに存在が朧げなほどずっと遠くにあるのに、ふとした瞬間、傍らを通り過ぎては、悲しいのに懐かしい感覚を呼び起こすのです。
彼等と私は、いまはもう寄り添うことも溶け合うことも出来ませんが、だからこそ擦れ違い、対峙することができます。
そんな邂逅を感じた瞬間を、ファインダーを通じて捉えました。


●zine販売

展示写真を収録した100部限定の写真集を会場にて販売します。
オフセット印刷/A5サイズ/20ページ/1000円


●パーティー

4月6日(土)夜7時から持ち寄り制のパーティーを開催します。参加無料・予約不要。飲み物食べ物一品持ち寄りのうえ、どなた様でもお気軽にご参加ください。


●作者プロフィール

佐藤 柊(サトウ ヒイラギ)
1985年/大阪生まれ/大阪市在住

高校時代に携帯カメラで写真を撮り始めてから現在に至るまで、風景、街並み、動植物、影などを被写体に撮影を続ける。

柊ぐ(ひいらぐ)という言葉に、「ひりひり痛む」という意味がある通り、痛みや悲しみ、焦燥感をメインテーマとする作品が多い。

撮っては眺める毎日を過ごす中で、閉鎖的な自らの状況を変えていくため、2011年から作品展示をはじめる。今回が初個展となります。

《これまでの展示》
2011年 2月 フォトギャラリーittosha公募展「路地うら」
2011年10月 関西御苗場
2012年 2月 NADAR/OSAKA公募展「旅展」
2012年11月 ギャラリー・アビィ公募展「夕暮れイロ・4」
2013年 2月 ギャラリー・アビィ公募展「ブレたりボケたり・3」

その他、instagramersJAPAN主催の展示会にて、インスタグラム作品を定期的に発表告知等はツイッターにて行っております。

Twitter ID : mno3310


(会場風景)